Windows Server 2003 で iSCSI ディスクをマウントする

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iSCSI ディスクをマウントするには

Windows 2000 や Windows Server 2003 で iSCSI ディスクをマウントするためには、iSCSI イニシエーターが必要となります。

Windows 2000 や Windows XP, Windows Server 2003 では、iSCSI イニシエーターが標準ではインストールされていないので、別途 http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylang=en&FamilyID=12cb3c1a-15d6-4585-b385-befd1319f825 からダウンロードして、インストールする必要がありました。

なお、平成 21 年 11 月 24 日現在、Windows Vista や Windows 7, Windows Server 2008 では、標準で iSCSI イニシエーターが組み込まれています。

 

iSCSI イニシエーターをインストールする

iSCSI イニシエーター (Initiator-2.08-build3825-x86fre.exe) をダウンロードしたら、それを実行して、インストールを開始します。

ウィザードの手順に従ってインストールを進めて行けば問題ないと思いますが、途中で "Microsoft MPIO Multipathing Support for iSCSI" という項目がオプションで選択できる箇所がありました。

これは、マルチ IO (マルチパス) という機能を利用して、複数のネットワーク経路で iSCSI ディスクへ接続することができる機能のようです。ひとつの経路が切断されても他の経路で接続を維持できるため可用性が高まりますが、iSCSI ターゲット (iSCSI サーバー) 側でも確実に MPIO をサポートしている必要があるとのことなので、利用の際は注意が必要かもしれません。

とりあえず、今回は "Microsoft MPIO Multipathing Support for iSCSI" は選択せずにインストールを進めておくことにしました。

 

"Completing the Microsoft iSCSI Initiator Installation Wizard" という感じでインストールが終了したメッセージが表示されたら、【完了】 ボタンをクリックして、セットアップウィザードを終了させます。

なお、今回のインストールでは Windows の再起動は要求されませんでした。ただし、全てのケースで再起動が不要かどうかは分かりません。

 

iSCSI イニシエーターを設定する

iSCSI イニシエーターをインストールすると、"コントロールパネル" 内に "iSCSI Initiator" というアイコンが登録されます。

それをダブルクリックすることで、"iSCSI Initiator のプロパティ" ダイアログが表示されます。

[Discovery] タブを選択して、"Target Portals" の枠の中の 【Add】 ボタンをクリックして、iSCSI ターゲットの IP アドレスまたはドメイン名を入力します。ポート番号は、標準的な iSCSI ターゲットならば 2360 で良いようです。

"Target Portals" を選択すると、[Targets] タブで iSCSI ターゲットの一覧を確認することができます。

この中から、マウントしたい iSCSI ターゲットを選択して [Log on ...] ボタンをクリックします。

OS 起動時に常にマウントさせたい場合には "Automatically restore this connection when the system boots" にチェックを入れます。また、マルチ IO 接続を有効化したい場合には "Enable multi-path" にチェックを入れますが、こちらは iSCSI ターゲットが対応していることと、iSCSI イニシエーターのインストール時に MPIO を有効化していることが必要なので注意します。

必要な項目にチェックを入れて 【OK】 ボタンをクリックすれば、これで iSCSI ディスクのマウント操作は完了です。

後は物理ハードディスクを増設した時と同じように iSCSI ディスクを扱うことが可能です。