OS 起動時のディスクチェック結果を確認する

COMMON SETUP


CHKDSK

CHKDSK.EXE は Windows 2000 や XP に搭載されている、パーティションをチェックするためのソフトウェアです。

マイコンピュータに表示されているドライブアイコン上で右クリックして 「プロパティ」 を表示、そして 「ツール」 タブから 「ディスクのチェック」 ボタンを押すことで起動させることが出来ます。または、コマンドプロンプトを起動して、たとえば "chkdsk c:" というようにして簡単に呼び出すことも出来ます。

 

このツールは、特にオプションを指定せずに簡単にチェックする場合には、その場でエラーが無いかを確認することはできるのですけど、"ファイルシステム エラーを自動的に修復する" オプションや "不良セクタをスキャンし、回復する" オプションを用いてディスクチェックをした場合には、Windows の再起動を要求されることが多いです。

これは Windows システムが使用しているパーティションを、システムが使用したまま修復することを避けるためで、そのために CHKDSK は、システムが利用するパーティションについては Windows 起動の最中にチェックや修復を行うようになっています。

なお、このようなパーティションをチェックしようとした場合は、次のメッセージが表示されます。

ディスク検査のユーティリティは Windows ファイルの一部に排他アクセスが必要なため、ディスクの検査は実行できませんでした。これらのファイルは Windows の再起動後にのみアクセスできます。次回のコンピュータの再起動後に、このディスクの検査を実行しますか?

この問いに 「はい」 と答えれば、このパーティションがディスクチェックの対象であることがシステム内のどこかに記録されて、次回 Windows 起動時のシステムによる占有前に CHKDSK によってチェックされるようになります。

再起動しないまま、複数のパーティションでこの問いに答えれば、それらのパーティション全てが次回起動時のディスクチェックの対象となります。

 

チェックのタイミングは Windows XP の起動ロゴが表示される間に、その一環として CHKDSK が起動されるような感じで、途中で CHKDSK の起動状況が青い画面の中にテキストで表示されます。

これを眺めてさえいれば、エラーがあったかどうかや、どのように修復されたかなどを確認することが出来るのですけど、チェックが終わった後にはすぐに Windows の起動処理に移ってしまうため、うっかりすると見逃す可能性があります。大容量のパーティションをチェックしたりするとなおさら、じっくりと待っているわけにも行かないので、Windows 起動後にディスクチェックの結果が参照できないかを調べてみました。

 

Windows 起動後に CHKDSK の結果を確認する

Windows 起動時の CHKDSK の結果は、イベントビュアに記録されているようです。

スタートメニューから 「コントロールパネル」 の中の 「管理ツール」 を選択して、その中の 「イベントビュア」 を起動します。その中の 「アプリケーション」 ログの中に、CHKDSK の検査結果が記録されていました。

 

「ソース」 という項目から "Winlogon" と書かれたものを探して、ダブルクリックしてみると、プロパティダイアログが表示されます。その中の説明の部分を見ると、"Checking file system on D:" というような Windows 起動時に表示された CHKDSK の表示内容を参照することが出来ました。