Linux の使い方: CentOS 5.3 のシステムを最新の状態にアップデートする


システムを最新の状態にアップデートする

CentOS 5.3 のシステムをアップデートするには yum というプログラムを利用します。

yum コマンドを利用することで、インターネット経由で最新のプログラムがあるかを確認することができるので、システムを最新の状態に保つことができるようになっています。これにより、運用側の負担をずいぶん軽減することが可能です。

 

最新のプログラムが存在しているかどうかを調べるには、次の命令を実行します。

yum check-update

このようにすることで、次のような形で、利用可能な更新プログラムを確認することが可能です。

Loaded plugins: fastestmirror
Loading mirror speeds from cached hostfile
* addons: ftp.jaist.ac.jp
* base: ftp.jaist.ac.jp
* extras: ftp.jaist.ac.jp
* updates: ftp.jaist.ac.jp

metacity.i386    2.16.0-12.el5_4.1    updates
metacity.x86_64    2.16.0-12.el5_4.1    updates
xterm.x86_64 215-8.   el5_4.1    updates

この中で、アップデートしたいパッケージが検出された場合には、次のようにしてアップデートを行います。

yum update metacity.i386

全てのパッケージをアップデートしたい場合には、次のようにします。

yum update

すると "Is this ok" と尋ねられるので、問題がなければ "y" と入力することで、アップデートが始まります。

そして、しばらくすると "Complete!" というメッセージが表示され、アップデートが完了します。

 

なお、yum で目的のアプリケーションが検出されない場合には、別のリポジトリを追加することで見つかる場合があります。

リポジトリの追加方法については EZ-NET: Linux の使い方: CentOS 5.4 のシステムアップデート取得先としてリポジトリを追加する の方に記してますので、そちらも参考にしてみてください。

 

ところで、アップデートによって問題が発生した場合にはどうしたら良いのでしょうね…。

yum も RPM の仕組みを利用しているので、"rpm -Uhv --oldpackage xxxxx.rpm" を実行すれば良いのでしょうか。ただ、肝心の以前の RPM パッケージがないといけないので、なかなか現実的ではないようにも思います。yum 自体にも downgrade という命令もあるようですけど、環境によってはない場合もあるようです。

もし yum に downgrade の機能が搭載されている場合、次のようにしてパッケージのダウングレードが行えます。

yum downgrade metacity.i386

これにより、自動的に前のバージョンへダウングレードできるような感じですので、困った時は試してみると良いかもしれません。