SQL Server 7.0 を引っ越してみる

SOFTWARE REPORT


SQL Server 7.0 を移転する

データベースを作成

引越し先の SQL Server を ”新 SQL Server”、引越しもとの SQL Server を ”旧 SQL Server” と呼ぶことにします。

新 SQL Server へデータベースを作成します。旧 SQL Server と同じ名前であれば、その他の設定は一致している必要はないでしょう。

 

ユーザーの復元

引っ越すテーブルにかかわるユーザを、新 SQL Server 上に復元します。

ユーザは、ユーザ名ではなく ID によって区別されますので、単に同一の名前のユーザを作成するだけではうまくいきません。

 

クエリーアナライザを用いて旧 SQL Server へ接続し、master データベースで以下のような手順で ID の確認をおこないましょう。

SELECT sid FROM syslogins WHERE name = 'user_name'

 このような SQL を実行すると、user_name という名前の人の ID を取得することが出来ます。

0x0000000000000000 というような形のデータが得られますので、その値を下の文章の部分に当てはめます。

 

今度は、新 SQL Server へユーザを登録します。

クエリーアナライザを新 SQL Server へ接続して以下のような SQL 文を実行します。

DECLARE @IDDATA VARBINARY(16)

SET @IDDATA = CAST('0x0000000000000000' AS VARBINARY(16))

exec sp_addlogin @loginame='user_name', @passwd='password', @sid=@IDDATA

このような 3 行を入力して実行すれば、user_name という旧 SQL Server とまったく同じユーザが作成されます。

オブジェクトの転送

旧 SQL Server 側の転送したいデータベース上で右クリックをして、【タスク】 → 【データのエクスポート】 を選択します。

変換元に対して、旧 SQL Server 、Microsoft OLE DB Provider for SQL Server が選択されていることを確認します。データベースの項目には、引越ししたいデータベースを指定します。

変換先には、新 SQL Server、Microsoft OLE DB Provider for SQL Server を選択し、データベースに引越し先のデータベース名を選択します。

 

転送方法として、【SQL Server 7.0 データベース間のオブジェクトとデータ転送】 を選択して次へ進みます。

丸ごと引越しをしたい場合には、転送オプションはすべて標準のもので大丈夫です。その他の場合には、各自適切な設定をしてください。

 

以上で手続き完了です。データの転送が始まり、しばらくするとデータの引越しは完了します。