Windows NT でミラーボリュームを構築する

COMMON SETUP


ハードディスクの用意

ミラーボリュームとは、複数のハードディスクを1台のディスクであるように見せかけます。そして複数のディスクへ同一データを書き込むことで、万一ディスクが一台破損しても、データを保護することが出来ます。

今回は 13.6 GB の UltraATA/66 ドライブを利用することにします。コンピュータに 13.6 GB のハードディスクを2台取り付けて認識させます。

 

ミラーボリュームの構築

ディスクを取り付けたら Windows NT を起動します。

【 スタート 】【 プログラム 】【 管理ツール 】 のなかの、【 ディスクアドミニストレータ 】 を起動します。

ディスクアドミニストレータを起動させると、新たに増設した2台のハードディスクが表示されていると思います。

今回は ”ディスク1” と ”ディスク2” が、あらたに追加された 13.6 GB のハードディスクであるとします。

 

まず、ディスク1にパーティションを作成します。今回はとくにパーティションを分けることはせずに、まるごと 13.6 GB の領域を作成しました。

パーティションの作成が出来たら、続いてミラーボリュームの作成です。

まずディスク1をクリックして選択したら、続いて Ctrl キーを押しながらディスク2をクリックします。

するとディスク1とディスク2の両方を選択できますので、【 フォールトトレランス 】 から、【 ミラーの確立 】 を選択します。

すると二つのディスクに同一のドライブ名が割り当てられ、ひとつのディスクとして認識されていることがわかります。あとは 【 パーティション 】 から 【 今すぐ変更を反映 】 を選択して、コンピュータを再起動すれば完了です。

 

Ultra ATA/66 に関する蛇足

今回はハードディスクとして UltraATA/66 対応のハードディスクを利用したわけですが、ちょっとした手抜きから問題を起こしてしまいました。

せっかく UltraATA66 に対応していることもあり、UltraATA/66 の IDE インターフェイスへハードディスクを接続したのです。が、そのとき UltraATA/66 用のケーブルがなかったため、通常の IDE 用のケーブルを使ってしまいました。

すると起動時に ATA/66 の BIOS が、ATA/66 用のケーブルではないので、ATA/33 で動作させますということをディスプレイに表示していました。

その後も何の問題もなく起動も出来て初期化も完了したのですが、ファイルのコピーを行ってみると、なんと突然エラーが発生してしまいました。書き込みミスでデータが一部失われたという内容でした。

大急ぎで UltraATA/66 用のケーブルを購入して取り替えてみると、何事もなかったかのように正常動作しました。どうやら UltraATA/66 はケーブルがとても重要のようでした。