Windows Server 2003 で NTBACKUP によるバックアップに失敗する

TROUBLE REPORT


NTBACKUP による System State のバックアップに失敗する

ドメインコントローラーとして稼働している Windows Server 2003 のシステム情報を、Windows に標準搭載されている NTBACKUP.EXE でバックアップを取得しようとしたところ、"エラーのため バックアップ を完了できませんでした。" というメッセージが表示され、バックアップを取得することができないことがありました。

詳細レポートを確認すると、次の内容を確認できます。

バックアップ状態

操作: バックアップ

アクティブ メディア: ファイル

メディア名: "system.bkf、2009/11/23 20:29 に作成"

 

ボリューム シャドウコピーの作成: 試行回数 1 回。

"Certificate Authority" でシステム状態についてのエラー 0x800423f0 が報告されました。バックアップの作成を続行できません。

 

ボリュームのシャドウコピーの作成中にエラーが返されました:800423f0

バックアップを中止しています。

 

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操作は正常に完了しませんでした。

 

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これは、ドメインコントローラーなどのように、Windows Server 2003 で Active Directory を有効化して運用している際に発生する不具合のようです。

Active Directory をインストールする際にデータファイルとログファイルの保存場所を指定することができますが、その際にそれらを別々のディレクトリに保存するようにしたシステムで、バックアップ時にこのエラーが発生することがあるようです。Service Pack 1 の不具合らしい情報がありましたが、今回は Service Pack 2 で発生しています。

 

NTBACKUP による System State のバックアップを可能にする

Active Directory 構成の Windows Server 2003 においてシステム情報をバックアップする場合、Active Directory のログとデータを別々のフォルダへ格納しているシステムでは、システム情報 (System State) と併せて、ログの保存先となっているフォルダもバックアップ対象として含める必要があるようです。

既定のインストール先は C:\WINDOWS\NTDS となっていることが多いと思いますが、これは別段指定する必要はありませんが、ログを格納しているフォルダを明示的に選択することを忘れないように注意します。

このあたりを注意して NTBACKUP.EXE でバックアップを実行すれば、システム情報のバックアップを取得することが可能でした。

 

Active Directory のログファイルの保存場所を確認する

Active Directory のログファイルを保存しているフォルダが分からない場合、Windows レジストリを参照することで、それを知ることができます。

レジストリ内の "HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\NTDS\Parameters" キーの中の "Database log files path" の値として、ログファイルを格納しているフォルダのパスが記録されています。同様に、Active Directory データベースファイル名を "DSA Database file" の値として確認すること等も可能です。