Primary Domain Controller 停止記 その2

TROUBLE REPORT


PDC ダウン

以前にも紹介した Primary Domain Controller が、またトラブルに見舞われてしまいました。こんどは、USB ハブをちゃんと認識させようとしているときにおきました。人為的です。

このコンピュータ、再起動するたびに ”汎用 USB ハブ” が認識されなくなります。びっくりマークのついている ”汎用 USB ハブ” をいったん削除して、ハードウェア変更のスキャンをおこなうと復活します。

 

再起動のたびに、まいかい管理者権限でその操作を行うのも面倒です。それに USB でプリンタサーバを安心して行いたいところなので、恐る恐るいじっていました。なんか、起こりそうな気がしていたのです。

 

試行錯誤から停止まで

まずは HUB を買い替えます。

もともと、USB と Windows 2000 と BP6 はいろいろあるようなので、MOTHER BOARD を疑いつつも、とりあえず手を出しやすい HUB をあたってみることにしたというわけです。

新たに購入した HUB は、サンワサプライ株式会社 の USB-HUB25SV という HUB です。ポートが 7 つあって、デザイン的にもなかなかいい感じです。

 

まずはそれに付け替えて、コンピュータを再起動してみることにしました。

しかしながら、やはり起動後はデバイスドライバを読み込めなかったということで、認識されません。一度削除してから再スキャンすれば認識されるので、どうやら取り替えるまえの HUB 自体も問題なさそうでした。

 

Windows 2000 がいまひとつなのか・・・、ということで、今度の矛先は Windows 2000 Advanced Server へ向きます。

そういえば、まだ Windows 2000 Service Pack 1 を充てていなかったな・・・、ということで、Service Pack 1 を充ててみることにしました。

なぜ、いままで Service Pack 1 を充てていなかったかというと、以前のトラブルをいろいろやっていたときに、せっかく動くようになったのに、Service Pack 1 導入によってまた動かなくなりそうな予感がしたからです。

 

恐る恐る、Service Pack 1 のインストールを終えて、再起動。

すると、なんとディスクチェックが始まるではないですか。そしてしばらくするとチェックが終了して自動的に再起動がかかります。次の再起動では、何事もないように Windows 2000 が起動できました。

再起動できたことにほっとしつつも、やはり USB ハブは認識されていませんでした。

 

これは、BIOS でしょうかね・・・。
ということで、いよいよ矛先は BIOS に向きます。

”取り替える” という荒業は、もはや Windows 2000 の入れなおしへとつながるので、それは避けることにします。

で、まずは、BIOS 設定をディフォルトに戻すという方法をとってみました。漠然としたトラブルの場合、これで直ることがあるからです。

今回はこれでは改善されませんでした。使用していないデバイスを無効にしてみたりしましたが、だめでした。

そして、MPS Version Control For OS の設定を 1.1 から、1.4 に変更して再起動を行ったとき、Windows 2000 Advanced Server の起動ロゴがしばらく表示された後、停止してしまいました。

 

STOP ERROR

INACCESSIBLE_BOOT_DEVICE

 

Windows 2000 起動…

あわてて、MPS の設定を元に戻します。

・・・、しかし、ふたたび同じ場所で同じエラーが発生してしまうではありませんか。BIOS 設定をもういっかいディフォルトに戻しても同じです。

HUB を取り外してみたりとか、思い当たる節をあたってみましたが変わらず。Windows の Safe Mode で動かそうとしたりもしましたが、起動できません。

 

これは、もはや Windows の破損だと思われました。

しょうがなく、Windows 2000 Advanced Server の CD-ROM から起動して、修復を試みることになりました。

Windows 2000 のセットアップが起動したら、[R] を押して、修復を選択します。そこから、コマンドプロンプトを呼び出しました。

CHKDSK /R

すると、15分くらいかけて、いくつかの修復が行われたようです。しばらくすると、ディスクのチェックは終了しました。どうやら不良セクタはないようです。

 

コンピュータを再起動すると、見事、Windows 2000 が起動するようになりました。

 

後遺症

さて、ディスク修復によって、ふたたび起動することができるようになった Windows 2000 でありますが、どうやら致命的な後遺症が残っているようです。

自分のアカウントでログオンしようとすると、Internet Explorer の履歴フォルダと、プロファイルの呼び出し時に失敗します。なんでも、アクセス権がないとか・・・。

ためしに自分のアカウントに管理者権限を与えてみると、ログオンすることができました。しかしながら、新しい人であるかのように、新しいプロファイルが生成されてしまいました。

気を取り直して、管理者権限を削除してから、再びログオンを試みます。

 

・・・、すると、ログオン直後に再起動・・・。

これはまずい、ということで、いったん自分のプロファイルを削除して、はじめてログオンするかのように装うことにしました。

しかし、結果は変わらず・・・。

 

どうもセキュリティ設定がおかしくなっていると思われます。

WinNT フォルダなどをのぞいてみても、Administrator や SYSTEM アカウントの権限のチェックがまったく入っていないなど、不自然な設定がなされています。

とりあえず、気になるあたりのアクセス権を設定しなおしましたが、改善されませんでした。

しょうがないので、secedit をつかって、ディフォルトのセキュリティ設定に戻してみようと思い、

C:

cd \winnt\security\templates

 

secedit /configure /cfg basicdc.inf /db basicdc.sdb /log basicdc.log /verbose

という手続きを踏んでみたところ、データが無効であるということで失敗しました。ざんねん・・・。

 

編集後記

とりあえず、管理者権限ならば、問題なく (?) 使用できるようなので、今回はここまでということで、また時間を見つけて再挑戦しようと思います。

それにしても、こうトラブルばっかりだと、思ったようにほかの作業が進みませんね・・・。触らぬ神に祟りなし。